長いこと、動物愛護団体にて、センターの引き取りと里親さん探しを続けてまいりました。
所属していた愛護団体ではたくさんの尊い命を救い、私もその一部に少しだけ
尽力してきました。
また、この10年間に多くの愛護団体が立ち上がり、様々なところで同様の保護活動が
展開され続けています。
日本の犬猫の殺処分件数は、未だに13万匹(平成25年環境省調べ)もありますが、
10年前に比べるとかなり減り、少しずつ成果をあげているようです。
しかしながら、捨てられる犬猫、生き地獄で暮らしている犬猫、虐待を受けている
犬猫がいても何とも思わない人達がたくさんいます。
目の前の傷ついた犬(猫)、処分ギリギリの犬(猫)を救うことは勿論です。
それは根本的な問題の解決(人々の動物への考え方)には至っておりません。
殺処分ゼロを達成している、またはそれに近い状態である動物先進諸国と足並みを
揃えるのは、何十年先になるのでしょうか。
そんな時に環境省が、2020年の東京オリンピックまでに犬(猫)の殺処分を
ゼロにするという計画を掲げました。
私たちはこの目標をチャンスとして捉え、目標達成のために少しでも尽力したいと
考え、『思い』を形にする為に、
これからの日本を背負っていく次世代の子どもたちへの啓発活動を、主な活動の
一つとして加えることを決意しました。
それは地味で決して容易なことではないかもしれません。
しかし、学校教育に組み込まれていないこの活動は急務であり、動物と共生する
明るい世の中を作るために頭の柔らかい子供たちに伝えることが必要不可欠なのです。
皆が気がついてほしい。
この活動は、たった1頭の命を救う活動ではなく、これからの100頭、1000頭の命を
救う大切な活動なのです。
捨てられる命を救うことと、次世代の子どもたちへの啓発活動。
それは、同時進行で行われなければいけません。
地味な活動だけど、その大切さに、多くの人が気づいてほしい。本気で変えようと
している私たちの活動の灯を大きくしてほしいのです。
その為、私たちの活動の半分を保護活動、半分を啓発活動として、少しでも社会に
貢献できたらと考えております。
●アイドッグのテーマ
動物先進国に習って、殺処分ゼロに向かい尽力する動物愛護団体を目標とする。
さらに動物の命を尊重することにより、人間同士の愛と絆、優しさと思いやりを学び、
これからの社会を背負ってい青少年育成の導きとして社会に貢献する。
●具体的な団体の活動方針
1、動物愛護センターに収容されている期限の切れた犬等の引き取りと里親探し。
2、1以外の環境で行き場を失った犬等の保護へのご相談等
3、次世代を背負う子供たちへの啓発活動
2014年10月1日 アイドッグ・レスキュー隊代表
1級愛玩動物飼養管理士 信沢